ここ数年前に歯科医院にて金属床義歯を装着してから、軽度な湿疹を生じた。手掌、足首から徐々に顔面を除く全身に広がり、湿疹も広がった。皮膚科で治療を受けたが、改善は見られなかった。内科で、パッチテストをした結果、Ni(ニッケル)に陽性反応を示した。
そのため、歯科金属によるアレルギーの精密検査を行った。口内を検査した結果、NiとCrによる金属アレルギーが疑われた。
その後、新しいチタン床義歯を作成した。新義歯装着6ヶ月後には背中の湿疹は治癒し、首の周囲の赤らみや湿疹が残るものの、上腕部の症状は軽減した。
(治療前)


(治療後)


近くの歯科医院で、ブリッジの装着直後より舌痛、口内炎、口囲皮膚炎が発現した。金属の種類を変え、再三ブリッジの装着を試みた。しかし、症状には変化が無かった。口内からNiを取り除くため、ブリッジを取り除いた。一時的に口囲に再度数個丘疹の発現を認めた。これも金属除去に伴った再燃現象と考えられた。原因の金属除去後、ほぼ症状は完治した。患者の希望もあり、口内の金属を全て取り除き、Ni,Coを含まない金属で口の中を補い、5年後何も再発しなかった。



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